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マレーシアのナジブ・ラザク元首相に条件付きの恩赦が認められ、現在服役している刑期の残りを自宅軟禁で過ごすことが可能となった。ただし、自宅軟禁に移るには5,000万リンギの罰金を支払うことなどが条件となっており、20日時点ではカジャン刑務所に収監されたままとなっている。
ナジブ氏は2009年から2018年までマレーシア首相を務めた。政府系ファンド「1マレーシア・デベロップメント(1MDB)」を巡る巨額の汚職事件に関連し、その元子会社SRCインターナショナルから4,200万リンギが自身の銀行口座に流れた事件で、2020年に職権乱用や資金洗浄など7件の罪で有罪判決を受けた。最終上訴も退けられ、2022年8月からカジャン刑務所で服役している。
当初の判決は禁錮12年と罰金2億1,000万リンギだったが、2024年に恩赦委員会が刑期を6年、罰金を5,000万リンギに減刑した。
今回、連邦直轄領恩赦委員会は18日、ナジブ氏に新たな「条件付き恩赦」を認めた。スルタン・イブラヒム国王の同意を得たもので、残りの刑期を2028年8月23日まで自宅軟禁で過ごすことが認められた。
ただし、自宅軟禁への移行には5,000万リンギの罰金を支払う必要がある。ナジブ氏の弁護団は、同氏の資産や銀行口座の多くが政府による凍結措置などの対象になっているため、罰金の支払いに影響が出ていると説明。条件を満たすための対応を進めているとしている。
また、刑務所当局は20日時点で、恩赦委員会の決定に関する正式な書面通知を待っている段階だと説明した。今後、自宅軟禁中の面会や警備、行動の監視などについて刑務所当局が具体的な運用ルールを定める見通し。条件に違反した場合には恩赦が取り消され、残りの刑期を刑務所で服役することになる。
今回の決定は、ナジブ氏に関係するすべての刑事事件について恩赦を与えたものではない。今回の対象はSRCインターナショナル事件で科された刑期で、ナジブ氏を巡っては1MDBに関連する別の裁判や法的手続きも続いている。
このため、今回の決定は「ナジブ元首相が釈放された」というものではなく、一定の条件を満たした場合に、SRC事件の残りの刑期を刑務所ではなく自宅で過ごすことを認めるものとなる。20日時点では条件を満たすための手続きが続いており、ナジブ氏はカジャン刑務所にとどまっている。