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マレーシアで深刻化する食品ロスの削減に向け、飲食店や食品販売店の余剰食品を割安で消費者に提供するスマートフォンアプリ「Value Food」の利用が広がっている。廃棄される食品を有効活用するとともに、消費者の食費負担軽減にもつながる取り組みとして注目を集めている。
マレーシアでは、毎日約1万3,800トンもの食品が廃棄されているとされ、その多くはまだ安全に食べられる状態にある。食品ロスは環境負荷の増大だけでなく、資源やエネルギーの無駄にもつながることから、政府や民間企業が対策を進めている。
こうした中、「Value Food」は、営業終了前などに売れ残った弁当やパン、ケーキ、総菜などを通常価格より安く販売する仕組みを提供。消費者はアプリを通じて近隣店舗の余剰食品を検索・予約し、店舗で受け取ることができる。
加盟店舗にとっては廃棄コストの削減や売上確保につながる一方、利用者は品質に問題のない食品を手頃な価格で購入できるため、双方にメリットがある。物価上昇が続く中、家計を支えるサービスとして利用者も増えているという。
運営会社は、食品ロス削減は企業だけでなく消費者一人ひとりの意識改革が重要だと指摘し、「食べられる食品を無駄にしない」という文化の定着を目指している。今後は提携店舗をさらに拡大し、食品ロスの削減と持続可能な消費社会の実現に貢献したい考えだ。