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マレーシアでは、クランバレー(首都圏)を中心に大雨や雷雨が続いているにもかかわらず、ヘイズが解消されない状況が続いている。マレーシア気象局の専門家は10月21日、インドネシアから煙が流入し続けていることが主な原因だと説明した。
気象局のモハド・ヒシャム局長によると、現在のヘイズはインドネシアの森林・土地火災による煙が風に運ばれて発生する越境ヘイズだという。マレーシアは現在、季節風の移行期にあり、風が弱く、方向も変わりやすい。このため午後から夕方にかけて雷雨が発生しやすい一方、雨によって大気中の汚染物質が一時的に減少しても、新たな煙が流れ込むことでヘイズが再び悪化する。
マラヤ大学の気象学者アジザン・アブ・サマ教授も、風向きが重要な要因だと指摘。南風や南西風、西風が続く限り、スマトラ島などから煙が運ばれ、雨が降ってもヘイズが解消しにくいと説明した。
また、煙にはPM2.5などの微小粒子状物質が含まれており、長時間大気中に浮遊し、風によって遠くまで運ばれる。広範囲で長時間にわたる大雨は汚染物質の除去に効果があるものの、短時間の局地的な雨では十分な改善が期待できないという。
インドネシアでは、スマトラ島やカリマンタン島を中心に森林・泥炭地火災が続いている。森林監視サイト「Nusantara Atlas」によると、今年1月から9月末までに焼失した面積は190万ヘクタールを超えたとされる。
今後について、気象局は風向きの変化に伴い、来週からヘイズが徐々に改善する可能性があると予測している。アジザン教授は、北東モンスーンによる東寄りの風が11月初旬にマレー半島へ到達する見通しを示し、より持続的な改善には今後2~3週間程度かかる可能性があると説明した。
ただし、ヘイズの解消には風向きの変化に加え、火災発生地域で十分な降雨が続くことも重要となる。