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マレーシア・ジョホール州パシルグダンの工業地帯にある工場で11日午前、化学物質を保管していたタンクから漏えい事故が発生した。消防当局によると、現時点で負傷者は確認されておらず、周辺環境への影響を監視している。
事故が発生したのはパシルグダンのジャラン・クルリ地区にある工場で、約200リットルの「使用済み無機酸(SW206)」を収容していた工業用タンクから化学物質が漏れ出した。消防救助局は午前11時59分に通報を受け、消防隊を現場へ派遣した。
現場では消防当局のほか、環境局も対応にあたり、状況の監視と安全確認を実施。漏出した化学物質は工場側によって有害物質除去装置へ移送され、拡散防止措置が講じられた。また、危険物質対応専門部隊が追加対応のため出動した。
消防当局のフィルダウス・アフマド上級消防監督官は、「現時点で人的被害は報告されていない。関係機関と連携しながら安全確認作業を継続している」と述べた。
事故発生後、現場周辺の写真や動画がSNS上で拡散され、一部では住民に警戒を呼びかける投稿も見られた。当局は状況を管理下に置いているとしたうえで、周辺地域への影響について引き続き調査を進めている。
パシルグダンは石油化学や重工業関連企業が集積するマレーシア有数の工業地帯で、過去にも化学物質事故や環境問題が発生しており、住民や企業関係者の間で安全管理への関心が高まっている。