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マレーシアの銀行業界は、2026年7月1日から他行ATMでの現金引き出し時に課されていたRM1(約40円)の手数料を廃止すると発表した。これにより、国内のデビットカード利用者は、発行銀行を問わず全国14,000台以上のATMおよびスマート・リサイクラー・マシン(SRM)で回数無制限の無料現金引き出しが可能となる。
今回の措置は、マレーシア銀行協会(ABM)、マレーシア・イスラム銀行・金融機関協会(AIBIM)、マレーシア開発金融機関協会(ADFIM)の3団体が共同で発表したもの。対象となるのは、マレーシア国内の銀行が運営するATMおよびSRMで、利用者は所属銀行以外のATMを利用しても追加手数料を支払う必要がなくなる。
これまでマレーシアでは、他行ATMで現金を引き出す際に1回あたりRM1の手数料が発生していた。同手数料は新型コロナウイルス流行時の2020年に一時的に免除されたが、2022年2月に再導入されていた。近年は消費者団体や銀行労組などから廃止を求める声が上がっていた。
業界団体は今回の無料化について、利用者の利便性向上と金融サービスへのアクセス改善を目的とした取り組みだと説明している。今後は、最寄りのATMを自由に利用できるようになることで、利用者の移動負担や小額ながら積み重なる手数料負担の軽減が期待される。
マレーシアではキャッシュレス決済が急速に普及している一方で、地方部や高齢者層を中心に現金需要も依然として高く、今回の手数料撤廃は国民生活に直接恩恵をもたらす施策として注目されている。