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マレーシア最大の電力会社テナガ・ナショナル(TNB)と水道事業会社エア・セランゴールは27日、国内のエネルギー・水道インフラの信頼性と持続可能性を高めるため、「電力供給契約(ESA)」および「冷却エネルギー供給契約(CESA)」を締結した。両社は、重要公共インフラの効率化と、エネルギー転換や水資源の安定確保に向けた取り組みを強化する。
ESAに基づき、TNBはセランゴール州クアラ・ランガットで建設が進む「スンガイ・ラサウ浄水場」に132キロボルト(kV)の高圧電力を直接供給する。同浄水場は処理能力が1日当たり14億リットルと東南アジア最大規模で、2031年の全面稼働後には、セランゴール州、クアラルンプール、プトラジャヤの約962万人に安全な浄水を供給する見込みだ。マレーシアで初めて132kVの直接高圧受電を行う浄水場となり、施設の運用信頼性と効率向上が期待されている。
一方、CESAでは、TNB子会社のTNBエンジニアリングが、クアラルンプール・ジャラン・パンタイ・バハルにあるエア・セランゴール施設へ、20年間にわたり地域冷却サービスを提供する。エア・セランゴールは、この方式を導入するマレーシア初の水道事業者となり、従来型の個別冷却システムに比べてエネルギー効率や設備の信頼性、運用効率の向上が見込まれる。
TNBのシャムスル・アフマド最高経営責任者は、「エネルギー分野と水道分野の連携を深めることで、国家の重要インフラの強靱化と持続可能な発展に貢献できる」と強調。「エア・セランゴールとの協力により、利用者への価値提供と公共サービスの強化、さらには持続可能な未来の実現につなげたい」と述べた。
また、エア・セランゴールのアダム・サフィアン・ガザリCEOは、「今回の提携は、962万人の利用者に安定した安全な水を供給するという使命に向けた重要な一歩だ」と述べ、今後も効率的で持続可能な水道サービスの実現を目指す考えを示した。