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マレーシアの行政首都プトラジャヤで、2026年1月から4月までのデング熱感染者数が前年同期比で36.2%減少したことが分かった。
プトラジャヤ公社によると、この減少はボルバキア菌を持つ蚊の放出プログラムの導入による影響が大きい。
ボルバキア手法とは、人体に無害な細菌「ボルバキア」を保有する蚊を人工的に増やして自然界に放ち、デングウイルスが蚊の体内で増殖するのを抑えることで、人への感染拡大を防ぐ取り組み。ボルバキアに感染した蚊はウイルスを媒介しにくくなるうえ、野生の蚊と交配することでボルバキアを持つ蚊の割合が徐々に増え、地域全体で感染リスクの低下が期待される。従来の殺虫剤のように蚊を減らすのではなく、「感染しにくい蚊」に置き換えていく点が特徴で、環境負荷が比較的低い新しい対策として注目されている。
当局はこれまでに数十万匹規模のボルバキア感染蚊を放出しており、対象地域での感染抑制効果が確認されている。今後も継続的な放出を行い、さらなる感染減少を目指す方針だ。
マレーシアではデング熱が長年の公衆衛生課題となっており、こうした生物学的アプローチの重要性が高まっている。