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マレーシアで生活費の上昇が続く中、これまで日常的に購入されていた食品や日用品が家計の負担となり、消費者の節約志向が一段と強まっている。世界的な食品価格の高騰や物流コストの上昇、リンギット相場の影響を受け、家庭では購入する商品の見直しが進んでいる。
かつては朝食の定番だったピーナツバターを塗ったパンやシリアル、牛乳、ミロなどは、価格上昇を背景に、特売日や給料日まで購入を控える家庭も少なくない。バターや粉ミルク、チェダーチーズなどの乳製品も、以前のように気軽に購入できる商品ではなくなりつつある。
家庭の食品庫でも変化がみられる。缶詰のイワシやツナ、缶詰フルーツ、ジャム、オリーブオイル、トマトソースやチリソースなどは、以前は常備品だったが、現在では節約のため購入を見送るケースが増えている。
生鮮食品では、ブルーベリーやアボカド、キノコ類、サーモン、牛肉、羊肉など価格帯の高い食材が、日常的な買い物から特別な日の食材へと変化している。近年は西アフリカでの不作を背景に世界的なカカオ価格が高騰しており、チョコレートもセール時や特別な機会に購入する商品となりつつある。
食品価格の上昇には、国際的な乳製品価格の高騰や地中海地域の干ばつによるオリーブオイルの供給減少に加え、輸送費や包装資材の値上がり、為替変動など複数の要因が影響している。輸入依存度の高い牛肉やサーモン、アボカド、ブルーベリーなどは、国際市場の価格変動を受けやすい状況が続く。
専門家は、こうした価格上昇により消費者は商品を購入する際の価格にこれまで以上に敏感になっており、プライベートブランド(PB)商品や割安な代替商品の需要が拡大していると指摘する。生活必需品の供給不足ではなく、日常的に購入していた商品が「気軽には買えないもの」へと変化していることが、現在の生活費上昇を象徴しているとの見方を示している。