関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]

マレーシア政府は、日本の大阪市にある天王寺動物園へ移送されたマレーシアゾウ3頭の健康状態や飼育環境について、引き続き注意深く監視していることを明らかにした。
対象となっているのは、オスの「クラット」とメスの「ダラ」、「アモイ」の3頭で、今年3月にマレーシアのタイピン動物園から天王寺動物園へ移送された。移送は両国の動物園間で締結された25年間の保全・研究協力協定の一環として実施された。
近年、この3頭をめぐっては、動物愛護団体や市民団体から飼育環境や健康状態への懸念が相次いで提起されている。SNS上では体重減少や展示中止を理由に福祉面への不安が広がり、マレーシア国内でも政府に対して状況確認を求める声が高まっている。
これに対し、マレーシア当局は天王寺動物園から定期的な報告を受けており、ゾウたちの健康状態を継続的に確認していると説明した。特にオスのクラットについては、一時的に一般公開から外れていたことが「飼育放棄ではないか」との憶測を呼んだが、当局は繁殖期特有の発情期への対応措置であり、動物や飼育員の安全確保のための通常の管理手順だったと説明している。現在はダラ、アモイとの同居が再開され、正常な行動が確認されているという。
また、タイピン市議会は、3頭はいずれも十分な餌と獣医療サービスを受けており、ダラとアモイは体重が増加していると報告。クラットの体重減少についても、健康悪化や栄養不足ではなく、発情期期間中に見られる生理的変化によるものとしている。
一方で、3頭の日本移送を巡っては、移送に伴う資金の流れに不透明な点があるとして、マレーシア反汚職委員会(MACC)が調査を開始した。環境保護団体などは、移送に関連する約5,300万リンギット(約21億円)の資金が政府に適切に支払われていない可能性があると主張しており、当局は汚職や権限乱用の有無について捜査を進めている。
マレーシア政府は、ゾウ3頭の福祉と安全を最優先事項として位置付けており、今後も天王寺動物園との連携を維持しながら、健康状態や飼育環境を継続的に確認していく方針を示している。