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マレーシア国営石油会社のペトロナス(Petronas)は10日、日本最大の発電事業者JERAと、液化天然ガス(LNG)の長期供給契約を締結したと発表した。契約期間は20年間で、2028年から年間200万トンのLNGを日本へ供給する。
契約は、東京で開催された「日経フォーラム『アジアの未来』」に合わせて締結されたもので、アンワル・イブラヒム首相の訪日中に発表された。署名式にはアンワル首相も立ち会った。
今回の契約により、JERAはマレーシアから安定的にLNGを調達できるようになり、日本のエネルギー安全保障の強化につながると期待されている。日本はLNG輸入量で世界有数の規模を誇り、発電燃料として天然ガスへの依存度が高い。
一方、ペトロナスにとっても、日本市場への長期的な供給先を確保することで収益基盤の安定化が期待される。マレーシアは世界有数のLNG輸出国であり、日本は長年にわたり主要な輸出先の一つとなっている。
両社は声明で、エネルギー安全保障の確保に加え、脱炭素社会の実現に向けた協力も進める方針を示した。天然ガスをエネルギー転換期における重要な燃料と位置づけ、将来的には低炭素技術やクリーンエネルギー分野での連携拡大も視野に入れている。
今回の合意は、中東情勢の不安定化や世界的なエネルギー需給の変動を背景に、アジア地域における安定したエネルギー供給網の構築を目指す動きの一環として注目されている。