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食品・飲料をA~Dで栄養評価へ 年末にも新表示制度導入

食品・飲料をA~Dで栄養評価へ 年末にも新表示制度導入

2026.10.02 政治・社会

マレーシア保健省は、包装された食品や飲料の栄養面での評価をA~Dの4段階で表示する新たな制度について、年末にも導入に向けた法制化を目指している。消費者が健康的な商品を選びやすくするとともに、食品・飲料メーカーに商品の栄養成分の改善を促す狙いがある。

保健省の医療制度改革室のヤップ・ウェイ最高経営責任者が、クアラルンプールで開かれた国際会議で明らかにした。

検討されているのは、飲料のボトルや包装食品のパッケージ前面に、栄養面での評価をA、B、C、Dのいずれかで表示する「フロント・オブ・パック・ラベリング」と呼ばれる仕組み。Aが最も健康的な選択肢、Dが最も健康面で推奨度の低い商品を示す。

制度の狙いは、消費者に健康的な商品を選ぶよう呼びかけるだけではない。メーカー側がCやDではなくAやBの評価を得られるよう、糖分や塩分などを減らして商品そのものを改良することを促す点も重視している。

保健省は食品業界などと制度設計を進めているほか、食環境が似ているシンガポールとも協力。年末ごろの法制化を目指している。

一方、マレーシアではこれとは別に、飲料の糖分を中心にA~Dで評価する「Nutri-Grade(ニュートリ・グレード)」制度の導入も以前から検討されている。

保健相が2025年10月に国会で示した計画では、まず市販の容器入り飲料を対象とし、その後、飲食店などで作られる飲料にも段階的に対象を広げる。D評価となる「100ミリリットル当たり糖分10グラム超」の飲料については、あらゆる媒体で広告を禁止する案も示されている。

マレーシアには現在も、脂肪、塩分、糖分などを基準に比較的健康的な商品を認定する任意の「Healthier Choice Logo(HCL)」制度があり、2025年10月時点で1,002の食品・飲料が認定を受けていた。

保健省が新たな制度を進める背景には、マレーシア人の糖分や塩分、カロリーの過剰摂取に対する懸念がある。特に飲料については、2024年の全国健康・疾病調査で、マレーシア人が摂取する「遊離糖」の半分以上が飲料から摂取されていることが示されている。

政府は、商品の栄養情報を分かりやすく示すだけでなく、食品メーカーの商品開発や学校、企業などで提供される食品にも影響を与えることで、国民がより健康的な食品を選びやすい環境づくりにつなげたい考えだ。

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