日本発の回転寿司チェーン「スシロー」は7月10日、ペタリンジャヤの大型商業施設「1 Utama Shopping Centre」にマレーシア2号店をオープンした。
クアラルンプール中心部に続く今回の出店は、スシロー・マレーシアにとってペタリンジャヤエリアへの初進出となる。1 Utamaは、ペタリンジャヤを代表する大型商業施設のひとつで、家族連れや若者、周辺エリアの住民に長く親しまれてきた人気モール。日本人居住者にも馴染みのある場所として知られており、今回の出店により、クランバレー西部エリアの利用者にとってスシローがより身近な存在となる。
新店舗は、1 Utama Shopping CentreのNew Wing、Rainforestエリアのグランドフロアに位置する。買い物や映画、家族での外出の際にも立ち寄りやすい立地で、日常使いしやすい店舗となっている。
オープニングセレモニーには、1 Utama City GroupのAna Wong氏、Tan Sri Dato' Ir. Teo Chiang Kok氏、JACTIM関係者、スシロー・マレーシアの長船匠マネージングディレクターらが出席し、新店舗の門出を祝った。
「日本人にも必ず名前が挙がるモール」1 Utamaを選んだ理由
スシロー・マレーシアは、クランバレーでのさらなる認知拡大と、より幅広い地域の顧客へのアクセス向上を目的に出店を進めている。
M Townでは、今回のオープンにあわせて、スシロー・マレーシアの長船匠マネージングディレクターに話を聞いた。
取材に応じた関係者は、1 Utamaを出店先に選んだ理由について、「KLCCに続く出店先として、次にどのモールを選ぶかは慎重に検討してきました」と説明する。
その中で1 Utamaは、単なる大型商業施設というだけでなく、地域住民に長年親しまれてきたモールであり、日本人からも支持の高い場所だったという。
「日本人の方におすすめのモールを聞くと、必ずと言っていいほど1 Utamaの名前が出てきます。それくらい地域の中でしっかり認知され、信頼されている商業施設です。今回、グランドフロアという良い場所で出店できたことも非常に大きかったです」と話した。
1 Utama周辺は、ペタリンジャヤ、ダマンサラ、TTDI、モントキアラ方面などからのアクセスも良く、ローカル層だけでなく、在住日本人や外国人居住者にとっても利用しやすいエリア。週末の買い物や家族での外食需要も高く、スシローにとっても新たな顧客層との接点を広げる重要な店舗となりそうだ。
100種類以上の寿司を提供
Malaysia Book of Recordsにも認定
今回のオープンにあわせて、スシロー・マレーシアはMalaysia Book of Recordsより「Most Variety of Sushi in a Restaurant」に認定された。これは、レストランで提供する寿司の種類数がマレーシア最多であることを認めるもの。
スシローでは、にぎり、軍艦、刺身などを中心に、100種類以上の寿司を提供している。まぐろ、サーモン、えび、いかといった定番メニューに加え、創作系の寿司や幅広いラインアップを展開。さらに、天ぷら、ラーメン、うどん、デザートなどのサイドメニューも揃え、寿司だけでなく、家族やグループで楽しめる食事体験を提供している。
長船マネージングディレクターは、今回のペタリンジャヤ進出について、「より多くのマレーシアのお客様にスシローを身近に感じていただくための重要な一歩」と位置づける。
1 Utamaについても、家族連れや若者、クランバレー各地のコミュニティに長く愛されている場所であり、スシローの次の成長にふさわしい立地だと話す。
また、Malaysia Book of Recordsの認定については、「バラエティはスシロー体験の中心にあるもの」としたうえで、幅広いメニューを通じて、誰もが楽しめる寿司体験を届けていく姿勢を示した。

鮮度、品質、楽しさを支えるスシローの仕組み
スシローは1984年に日本で創業した回転寿司チェーンで、現在はアジア各地に900店舗以上を展開している。日本国内で培ってきた回転寿司の仕組みをもとに、マレーシアでも「鮮度」「品質」「楽しさ」「価値」を重視した店舗づくりを進めている。
各テーブルにはタッチパネル注文システムを導入。来店客は席に座ったまま、寿司やサイドメニュー、デザートを簡単に注文することができる。家族連れやグループでの利用時にも、それぞれが好みのメニューを選びやすい仕組みだ。
また、スシローの特徴のひとつが、寿司皿の下に取り付けられたICチップによる管理システム。商品がレーン上にどれだけ流れているか、どのメニューが人気かなどを把握し、必要な商品を効率よく準備することで、鮮度を保ちながら提供できるよう工夫されている。
こうした仕組みにより、回転寿司ならではの楽しさを残しながら、注文のしやすさや品質管理も両立している点が、スシローの強みとなっている。
どの店舗でも同じスシロー体験を
今回の1 Utama店について、既存店とのメニューの違いを尋ねると、長船マネージングディレクターは、基本的には店舗ごとのメニュー差はなく、どの店舗でも同じようにスシローの寿司を楽しめると説明した。
今後オープン予定の店舗を含め、スシローでは店舗ごとに大きくメニューを変えるのではなく、どのエリアでも同じ品質とラインアップを提供する方針だという。これにより、KL中心部、ペタリンジャヤ、今後の新店舗でも、来店客は変わらないスシロー体験を楽しむことができる。
一方で、グッズなどについては店舗ごとに一部違いを出しているという。1 Utama店ならではの記念要素もあり、スシローファンにとっては店舗ごとの楽しみ方も広がりそうだ。

今後はSunway Pyramid、モントキアラ方面へ
まずは4店舗を着実に
スシロー・マレーシアは、今後もクランバレーを中心に出店を進める予定だ。
長船マネージングディレクターによると、次の出店先としてSunway Pyramidでのオープンを予定しており、9月初旬の開業を目指している。その後、11月初旬にはKLミッドタウンでの新店舗オープンも計画しているという。
長船マネージングディレクターは、今後の展開について「まずは4店舗をしっかり守っていきたい」と話し、店舗数を増やすだけでなく、各店舗の品質や運営体制を安定させながらブランドを育てていく姿勢を示した。
Sunway Pyramidは学生や若年層、ファミリー層に人気の大型モールであり、MyTOWN周辺も日本食需要の高いエリアとして注目される。今後の出店により、スシローはKL中心部だけでなく、クランバレー各地でさらに身近な存在になっていきそうだ。
マレーシアで広がる日本の回転寿司文化
近年、マレーシアでは日本食の人気がさらに高まっており、寿司はその中でも幅広い層に親しまれるジャンルとなっている。高級寿司店だけでなく、家族や友人と気軽に楽しめる回転寿司への関心も高い。
スシローの魅力は、日本らしい寿司の品質を保ちながらも、気軽に入りやすく、メニューの選択肢が多い点にある。寿司を中心に、麺類、揚げ物、デザートまで楽しめるため、子ども連れの家族や、寿司に馴染みのない来店客でも利用しやすい。
今回の1 Utama店オープンは、ペタリンジャヤ周辺の日本食ファンにとって嬉しいニュースとなるだけでなく、マレーシアにおける日本の回転寿司文化の広がりを象徴する動きともいえる。
スシローが今後、クランバレー各地でどのように店舗網を広げ、マレーシアの外食シーンに定着していくのか。日本発の回転寿司ブランドのさらなる展開に注目が集まる。

店舗情報
Sushiro 1 Utama
所在地:Lot G343A, Ground Floor, Rainforest New Wing, 1 Utama Shopping Centre
営業時間:10:00~22:00
営業日:毎日営業






