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アジア・パシフィック工科大学(APU)のコンピューター工学専攻4年生、チェンヌパティ・ディーラジ氏が開発したAIを活用したスマート農業アプリケーションが、インドで開催された国際会議「ICETCAI 2026」で最優秀論文賞を受賞した。
研究はAPU工学部のムキル・アラギリサミー助教授の指導のもとで進められ、「『スマート農業AI』― リアルタイム作物監視と対話型農業支援を実現するAIアプリ」と題して発表された。世界各国から約50件の研究が集まる中で高い評価を受けた。
開発されたアプリは、小規模農家が最新の農業技術を手軽に利用できるよう設計されており、AIを活用した4つの主要機能を備える。スマートフォンで撮影した作物の画像から病害を診断する「病害虫検出機能」、土壌の状態を分析して最適な作物を提案する「土壌分析・作物推薦機能」、肥料や水の適切な使用量を算出して資源の無駄を抑える「資源最適化機能」、さらに英語、マレー語、タミル語の3言語に対応したチャットボットによる営農相談機能である。
また、農村部でも利用しやすいよう、インターネット接続がなくてもスマートフォン上で動作する仕組みを採用した点も特徴となっている。
ディーラジ氏は、「学部生のうちに国際会議で研究成果を発表できたことは非常に貴重な経験だった」と振り返り、各国の研究者との交流や専門家からの助言が、農業分野におけるAI技術への理解をさらに深め、新たな研究の着想につながったと語った。また、「技術は人々の暮らしをより良くするためにある」という信念のもと、今後も農業や地域社会の課題解決につながる技術開発に取り組む考えを示した。
指導教員のムキル助教授は、「今回の受賞は学生の努力の成果であると同時に、社会課題の解決に貢献する技術者の育成を目指すAPUの教育理念を示すものだ」と評価している。