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右前脚を負傷した野生のゾウ「スロン・チャリル」が、保護・移送されたペラ州ゲリクから、元の生息地であるクランタン州グア・ムサンに向かって約100キロを歩き続け、注目を集めている。
スロンはグア・ムサン周辺で農園に入り込み、住民に危険を及ぼすとして通報が相次いだことから、マレーシア野生生物・国立公園局によって捕獲され、ペラ州ゲリクの森林へ移された。しかし、放された数日後の8月17日、ゲリク・ジェリ間の道路に再び姿を現し、クランタン方面へ歩き始めたという。
その後、スロンは東西ハイウェー沿いを歩きながら、トレンガヌ州方面へ向かう道のりを進んでいる。右前脚には負傷があるものの、ペルヒリタンによると健康状態は安定しており、通常通り餌を食べ、落ち着いた様子で移動している。傷口も乾き始め、回復の兆候が見られるという。
ペルヒリタンはスロンの安全と道路利用者の安全を確保するため、日中と夜間の1日2回、職員を派遣して動きを監視。高速道路上の車両との接触を避けるため、必要に応じて安全な場所へ誘導している。
スロンの姿はSNSでも広まり、「故郷を恋しがって戻ろうとしているのでは」と多くの人から心配や応援の声が寄せられている。野生動物の専門家らは、ゾウが生息地や移動ルートを記憶していることが知られており、スロンの行動にも本能的な帰巣行動が関係している可能性があるとみられている。
ペルヒリタンは引き続きスロンの状態と移動を監視し、安全に故郷へ戻れるよう対応している。