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スマートフォンや電気自動車などの製造に不可欠な「レアアース(希土類)」を生産するマレーシアの工場が、世界の供給網で重要な役割を担っている。
マレーシア東部パハン州ゲベンにある精製施設では、加工されたレアアースが袋詰めされ、1袋あたり39万5,000リンギ(約1,500万円)という高値で取引されている。
この施設は、オーストラリア系企業の現地子会社が運営しており、単一拠点としては世界最大級のレアアース精製工場とされる。生産された高純度の材料は、日本を含むアジアや欧米の製造業へ輸出されている。
レアアースは、電気自動車のモーターや風力発電機、電子機器などに不可欠であり、近年は脱炭素化の進展に伴い需要が急増している。特に中国が供給の大部分を占める中、マレーシアのような代替供給源の重要性が高まっている。
工場では、原料の鉱石を化学処理し、複数のレアアース元素に分離・精製する高度な工程が行われている。一方で、放射性廃棄物の処理や環境への影響を巡っては、これまでも国内で議論が続いてきた。
それでも同施設は、世界的な供給不足リスクを緩和する拠点として、各国の産業界から注目を集めている。今後も、電動化や再生可能エネルギーの拡大に伴い、その戦略的重要性は一層高まる見通しだ。