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マレーシアのテイラーズ大学は、QS世界大学ランキング2027(QS World University Rankings 2027)で世界272位となり、世界の大学の上位1%入りを果たした。東南アジアでは政府系を除く私立大学として最高位を維持しており、その背景にはAIを積極的に取り入れた独自の教育方針がある。
世界の大学では、学生による生成AIの利用拡大を受け、不正利用の防止や規制を強化する動きが広がっている。米国の調査では、大学教員の約74%が学生のAI利用が広く浸透していると回答し、別の国際調査でも学部生の約3人に1人が授業で生成AIを日常的に利用していることが分かっている。
こうした中、テイラーズ大学はAIを制限するのではなく、教育を支援するツールとして活用する方針を採用。対面授業とオンライン学習、自主学習を組み合わせた独自のハイフレックス教育を導入し、AIを活用した学習支援や個別最適化を進めている。授業では、知識の習得はAIが補助し、教室では議論や課題解決、共同作業など、人間にしかできない能力を育成することに重点を置く。
2026年には約1万1,600人の学生がハイフレックス教育に参加し、84.8%が高い学習意欲を維持し、86%が学習内容に満足したと回答した。
バリー・ウィン学長は「AIが社会を変える時代だからこそ、好奇心や適応力、創造性、コミュニケーション能力といった人間ならではの力が重要になる」と強調。「AIを活用しながら実社会で価値を生み出せる人材の育成を目指していく」と述べた。
同大学は今後も、産業界との連携や個別最適化された学習を通じて、AI時代に活躍できる人材の育成を進める方針だ。